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家事効率が上がる回遊動線の取り入れ方

 

部屋から部屋へ移動し、ぐるっと一周回れる動線のこと。

SNSやブログなどでも発信され、最近では多くの住宅に取り入れられるようになりました。

ただし、すべての人に合うというわけではありません。

メリット・デメリットもありますので、今回は弊社の施工例を交えつつ回遊動線についてご紹介したいと思います。

これから間取りを考える方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

回遊動線とは

まず動線とは、部屋の中で人が移動する際の経路のことです。

間取りを考える際は、キッチンからダイニングへ、キッチンから洗面室へなど、日常生活で頻繁に移動する経路がスムーズで、邪魔にならないように配置されることが望ましいです。

そして回遊動線とは、部屋から部屋へ移動するときに行き止まりが無く、グルっと一周できる動線のことです。

回遊動線があると、一つの場所からアクセスできる場所が増えるため、家事や移動の効率が良くなります。

<例>赤:帰宅動線 青:帰宅動線(買い物帰り) 黄:洗濯動線
回遊動線の間取り例

 

回遊動線は必要?

家事効率が良くなるなら、回遊動線は絶対あったほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。

■メリット

・移動が短くなり、効率よく移動できる

玄関⇆LDK⇆洗面室を回れる回遊動線をつくると、帰宅後すぐに手洗い→玄関に戻らずそのままリビングへ行けるので、行ったり来たりする手間が省けます。

・家事の効率が良くなる

家事の中でも特に手間と時間がかかるのが、洗う・干す・畳む・しまうと動作の多い洗濯。例えばこんな風にキッチンの近くに水廻りを集合させ、リビングへの出入口を2か所つくります。
水廻りの回遊動線

そうすると、キッチンで料理や片付けをしながら洗濯機を回し、タイミングを見て干したり畳んだりする作業が、短い移動で行えます。

また、キッチンとランドリースペースを行き来する人、リビングから洗面室へ出入りする人が同じ時間帯に使っても動線が被らないのでスムーズに使えますね。

 

■デメリット

・通路のスペースが必要

人の通り道を確保しておかなければいけないので、その分のスペースが必要になります。回遊動線が無い間取りに比べると、お家が広くなってしまう場合もあります。

・壁が少なくなる

回遊動線をつくると部屋の出入口が増え、何もない壁が少なくなります。

そのため家具が置きづらくなったり、適所に収納をつくりにくくなったりすることもあります。

 

■回遊動線をつくるときの注意点

・生活動線を明確にしておく

朝起きてから外出するまでの動き、家事をこなす順番など、一日の生活動線を明確にしておくことで、どのように回遊動線をつくればいいのかが見えてきます。

また、もしかしたら回遊動線が無くても効率の良い間取りがつくれるかもしれません。

料理と洗濯を同時に行いたい、買い物から帰ってきてすぐにキッチンへ行けるようにしたいなど、どの動きを短くラクにしたいのか明確なイメージがあれば、回遊動線を取り入れて失敗することはないでしょう。

・必要な収納スペースを確保する

回遊動線を取り入れるためには、居住スペースに加えて通路分のスペースが必要になります。そのため必要なスペースを全部詰め込んだら思っていた以上にリビングが圧迫されてしまった、収納スペースを十分に確保できなかった、ということにもなりかねません。

回遊動線はうまく取り入れられると便利ですが、回遊動線をつくるために他のスペースを犠牲にすることはありません。

動線以外にも生活に必要なものをリストアップして、優先度を決めておくとよいでしょう。

 

回遊動線の取り入れ方

最後に弊社の施工事例をご紹介します。

・水廻りの回遊動線

キッチン・洗面室・脱衣室が一直線に並び、なおかつ玄関から一周できる回遊動線のある間取りです。
水廻りの回遊動線2

こちらは玄関・洗面・ファミリークローゼット・キッチンを回遊できる間取りのお家。脱衣室・洗面室・ファミリークローゼットが一直線に並んでいるため、乾いた洗濯物をしまうところまで短い動線上で完結します。
水廻りの回遊動線3

・平屋の動線計画

こちらのお家は平屋で、回遊動線が二つあります。寝室が一階にある間取りならではの動線計画ですね。

まず一つ目は玄関⇆LDK⇆洗面。
平屋の回遊動線1 平屋の回遊動線2

帰宅動線、水廻りの家事動線がスムーズな間取りです。

二つ目は玄関⇆洗面室⇆脱衣室⇆ファミリークローゼット⇆寝室。
平屋の回遊動線3

洗う、干す、しまうがすべて一カ所で完結します。朝起きてから洗面室へ行くまでのアクセスも短い動線で移動できますね。

 

まとめ:生活に合った回遊動線を取り入れよう

今回は回遊動線についての特集でした。いかがでしたでしょうか。

家事が時短になる便利な回遊動線ですが、デメリットもあることを知っていただけたと思います。

回遊動線のある家をつくることがゴールにならないように、他の要素も併せて考えてみてくださいね。

弊社ではお客様が実際に住まれるお家をお借りして、完成見学会を開催しています。

動線のイメージを固めるのにピッタリな機会だと思いますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

詳細はイベントページをご覧ください。

 


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